“じょうしょ”できない?

あるお客様から電話がかかってきて、

「いつもは簡単にできるのに、どうしてもうまく動かない」と言われました。

はて?、なんの事でしょう?

「どうしても“じょうしょ”ができない」といいます。

じょうしょ?

なんだそれ?、と聞くのも失礼なので、“じょうしょ”とやらが何のことかわからないまま、手探りで電話は続きます。

「ええと・・・その・・・いつもは出来る“じょうしょ”が今日は出来ない・・・と、そういうことですね」と、お客様のセリフを復唱。

「そうだよ、前に作った文書を編集したから、今度は“じょうしょ”しなきゃいけないだろ?」

・・・まだわかりません。文書を編集した?、ワードでも使っているのかな?

「今使っているソフトはなんですか?」とワタシ。

「いつも使ってる一太郎だ」との答え。

・・・一太郎でいつも出来るハズの“じょうしょ”ができない・・・。

まだわかりませんが、何となく話が具体的になってきました。

そこでワタシ、「いつもはどのように“じょうしょ”しているんですか?」と聞いてみました。

すると「いつも?、いつも同じだよ。画面の左上の“ファイル”の中の“じょうしょ”をクリックだよ」と。

むっ!

ワタシ、ここでやっと気がつきました。

「・・・つまりいつもは簡単にできる保存が出来ない・・・と言うことですか?」と聞きました。すると

「そうそう!、そういうことだよ。」


文書を編集した後に行う「上書き保存」のことを言っていたようです。

ワードやエクセルでは読んで字の通り「上書き保存」と表記しますが、一太郎や花子では「上書保存」と書くのです。

確かに、お客様の言うことには一理あります。

日本人としては「上書」と書かれていたら、「うわがき」ではなくて「じょうしょ」と読んでしまうのは、仕方がないことですね。

結局、この時は「じょうしょ」というセリフのインパクトが大きすぎて、お客様がどうして“上書保存”できなかったのかは忘れてしまいました。

ただ、なんとなく「それ、“じょうしょ”じゃなくて“うわがき”ですよ!」とは言いづらく、訂正して差し上げられなかったことを少しだけ後悔しています・・・。

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