卒業式

ワタシ、パソコンやさんですので、パソコンのメンテナンスや納品などで小学校、中学校、高校なんかにも良く出入りしています。

この時期はもう、卒業式の話題一色ですね。

パソコンやさん的にいうと「卒業記念にパソコンを購入」という方々に来ていただけることがありがたい訳なのですが、まぁそこはそれ、置いておいて。


高校に行くと、今でも自分の恩師に会うことがあります。

毎日社会の第一線で頑張っている「ジャパニーズビジネスマン」のワタシですが、恩師の前では何年経っても先生と生徒なんですね。開口一番「あ、○○先生、イヤ、その、久しぶりで、え~と、すみません・・・」って。

なぜか「すみません」っていう言葉がでてしまうんですね。

いやはや、先生方、その節は大変ご迷惑をおかけしまして・・・。


さて。

卒業式で思い出すことと言えば、在校生と卒業生がそれぞれ読む「答辞」やら「送辞」っていうヤツ。あれですね。

ワタシ卒業式でああいうの読んだんですけど、あれって原稿を書くところから自分で行うんです。

「去年はこんな内容でした」っていうサンプルを見せてもらえるんですが、それを元に自分で全部書いた記憶があります。

インターネットなんてまだ無い時代でしたから、参考文献などはほとんど無く、隅から隅まで感動を呼ぶような口からでまかせを・・・いや、日々の想い出を綴ったのでありました。


ああいう祝辞っていうのは何となく“筆で書かれた巻物みたいなモノ”を想像していたのですが、自慢じゃないですがワタシの悪筆は先生方にも有名で、何と先生から「お前は筆で書かないで、ワープロで打ってこい」と言われたのです。

パソコンやワープロとはいっても、まだまだWindowsなどはなく、世はMS-DOSが全盛の時代。

そんな時代にワタシは答辞やら送辞の原稿をフロッピー入稿するという、今考えてみるとなんとも恐ろしいことをしていたのです。

もちろん「え?、良いんですか!?」と聞き返しましたよ。でも担当の先生が「いいよ、別に。そういう時代だ」と。

なんともダイナミックなことをいう先生です。


かくしてワタシはワープロで打って明朝体でA4のコピー用紙に印刷した答辞やら送辞を長尺に貼り合わせ、それを読み上げたのでありました。

卒業した後でも、たまたま会った先生から「そういえばおまえ、卒業式すごい事してたな」と、随分言われたものです。ワタシがワープロで打つことは先生方の総意だとばかり思っていたのですが、どうやら担当の先生の独断だったようで。

でもまぁ、のど元過ぎれば何とやらで、今では良い想い出です。


あ、こういうものって普通手で書いて、卒業式で読んで、そのまま学校に保管したりするんでしょうが、何せワタシはワープロで書いてしまいましたからね。今でも原稿は手元にありますよ。

テキストファイルですが・・・

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