スプーン曲げ

先日レストランに行ったら、隣の席に座っていた子どもが大さじスプーンを手に取り、「念」を送っていました。

どうやら超能力でスプーンを曲げようとしているようでした。

ユリ・ゲラーみたいだ。

そういえばユリ・ゲラーってどこに行ってしまったんでしょうか。

そもそもあの超能力ブームは何だったのでしょうか。


世の中が超能力ブームにわいていて、子どもも大人もスプーンを見ると曲げて見たかったあの時代、ご多分に漏れず、ワタシも小学生として立派にスプーンを曲げていました。

「また曲げちゃって!」と、ずいぶん母に怒られたモノです。

・・・あのブームは何だったのでしょうか。


「腕時計や置き時計など、壊れた時計を握りしめ、テレビの前で集中してください。今から電波に乗せて、その時計が直るように念を送ります」とか何とか言う番組を見たような気がします。

翌日学校に行くと

「昨日の超能力特集見た?」とか

「うちのパパが壊れた腕時計を握っていたら動き出したんだよ!!」などという話題で持ちきりでした。

その後落ち着いて考えてみると、ちょっと壊れたくらいの時計だったら振ってみたり、叩いてみたり、握りしめて暖めることでギアの間に詰まっていたグリスが溶けて動き出したりすることも、確かにあるんだろうな、などと冷静に考えたりもするイヤな子どもでありました。

そもそも超能力、超能力って言っていましたが、スプーンを曲げることがどれだけ世の中の役に立つモノなのでしょうか?


20年後、ワタシが子ども達に

「スプーンを曲げて見せよう」

と言ったら、きっと

「なんで?」

って言われちゃうんだろうなぁ・・・

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