ニュースなどでも騒がれているとおり、東芝がHDDVDドライブの生産から撤退することを発表しました。
ハイビジョンやデジタル放送時代の「次世代DVD規格」として発表されたHD DVDとブルーレイディスク。
メディアの生産コストはHD DVDの方が安価であり、安くて良い物が有利だと言われてはいたものの、ソニー、松下、シャープ、サムスンなどがみんなブルーレイディスクを支持したことで、HD DVDはほとんど東芝の孤軍奮闘になってしまいました。
今回の発表で、東芝は新製品の開発、生産の中止と、出荷数を抑制すると発表。
3月末でHDDVDという事業から撤退するという。
何というスピーディーな幕引きなのでしょうか。
東芝のHD DVD撤退の一報は金曜日の夜に流れました。
ああ、平日に発表してしまうと株価に影響が出てしまうからかな。
ワタシはそう思いました。
そして東芝はHD DVDからの撤退を正式に発表。
それと同時に三重県と岩手県に半導体製造工場を同時に建設する、とも発表しました。
東芝といえば、半導体生産では国内トップランクの会社。
採算の取れない分野を切り離し、強いところで世界をリードするという戦略を発表したと言うことです。
現在半導体の分野では韓国のサムスン電子の独壇場。
今回の工場新設で、東芝が生産量も、品質も、サムスンに追いつけ追い越せ、です。
このタイミングで発表をすることで、東芝としては株価の下落を避けられれば、と考えたのでしょうね、きっと。
月曜日。
ふたを開けてみると、なんと東芝の株価は「あがった」そうです。
工場新設もそうですが、市場はHDDVD撤退を「よかったよかった」と捉えたようです。
会社を挙げて取り組んでいた事業から撤退すると言ったらみんなが喜んだ。
皮肉なものですね。
今後はHDDVDが市場から淘汰され、ブルーレイディスクに統一されていくでしょう。
そんな話をうけ、台湾のRITEKなど、ディスクのメディアを作っている大手メーカーは軒並み「ストップ高」だそうで。
いやはや、今週は「東芝ショック!」な週になりそうです。
ワタシは株にはあまり興味はないのですが・・・
ま、東芝は好きなので、ワタシはこれからもサムスンより東芝を応援したいと思います。
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