たまにはパソコンやさんらしい話を・・・
「ジャストシステム」が大変革です。
ジャストシステムというのは、パソコンのソフトを作っている、日本でも最大手の一角を担うメーカーです。
ジャストシステムの名を知らない人でも、ワープロソフトの「一太郎」というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
そんなジャストシステム。
日経新聞によると「キーエンスが約45億円の第三者割当増資を引き受けて、筆頭株主になった」と。
なんと。
たしかにね。
最近アプリケーションソフトの業界としては、ワートやエクセルの寡占状態で、ワープロ、表計算ソフトなどに注力していたジャストシステムとしても苦しい戦いを強いられていた・・・とは聞いていました。
しかしパソコン業界で「ジャストシステム」といえば、知らない人はいない「技術」の会社。
社長とその奥さんが専務という、2人体制ではじまったソフトの開発会社だったのに、あれよあれよという間にココまで上り詰めた、「技術と努力の会社」なのであります。
この会社については、NHKでも色々と放送されていたのでご存じの方もいるかも知れませんが。
ジャストシステムと言えば、とにかく日本語処理に長けた会社です。
今では誰もが知っている「当たり前」の日本語入力機能の多くは、この会社製品、ATOKが最初に搭載しています。
例えば文字を入力し、漢字に変換するときに「スペースキー」を押すじゃないですか。
コレを考えたのも、ジャストシステム。
その理由は「スペースキーは大きいので押しやすい。そして日本語は区切りを句読点を用いて表現するので、日本語の文章の中に空白、つまりスペースは存在しない」ということによるモノ。
連文節変換もそうじゃなかったかな?
「きょうはいいてんきです」と入力したとき、昔のワープロは最初の単語しか変換してくれませんでした。
つまり「きょうはいいてんきです」だったら、「今日はいいてんきです」です。
今だったら「今日は良い天気です」になるじゃないですか。
このように、日本語の文節の区切り位置を特定し、文章全体を漢字かな交じり文に変換する、という、当たり前ですがとんでもないことを行っていたわけです。
そんなジャストシステムが、キーエンスの子会社に・・・。
ま、キーエンスが嫌いなわけではありませんので、これでジャストシステムがあらためて飛躍してくれれば、外資系ソフト会社が多い中、日本人としてこれほど嬉しいことはありません。
ガンバレ!、ジャストシステム!
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