ゆとり世代と算数

ニュースで結構取り沙汰されておりましたので、具体的な解説はそちらに任せようと思いますが・・・

ゆとり世代で「算数が苦手」という人が、多いそうです。

大学生なのに。

論理的な思考が出来ない。

小学生で習うような「平均」を求める問題で間違える。

暗算が遅い。

読解力がない。

などなど・・・

文句は色々とあるのでしょうが、ここではワタシの意見をば。


当社にも大学を出たスタッフは沢山いますが、正直、微分積分とかサイン、コサイン、タンジェントがどうのこうのなんていう知識は、当社にはまったく必要ありません。

ドストエフスキーを読みこなして論文を書けなんて言いません。

パソコンや周辺機器のマニュアルに書かれた内容を、ちゃんと読んで、理解する程度の読解力があればいい。


「エクセル」だって、基本は算数です。

ワタシはエクセルのパソコンスクールを行うとき、最初に必ずこのセリフを言います。

「エクセルは算数です」

そういうと、算数はキライだ。

苦手だという声が、沢山聞かれます。

でも、よく考えてみてください。

「数学」じゃないんです。

「算数」です。

「たす」「ひく」「かける」「わる」が理解できていれば、まずは合格。

計算が苦手?

計算するのはコンピュータです。

「たすってなんだ?」という意味がわかっていれば、まずはOK。

だから皆さん、ゆっくりと勉強を始めましょう、と。


大学の入試の為に、難しい数学を学ぶ。

公務員試験に合格したいから、ペーパーテストの模擬試験ばかり挑戦する。

面接試験にちゃんと答えられるように、何度も何度も練習する。

そういう「努力」は必要なのかも知れませんけど・・・

我が社に必要なスタッフは、方程式が出来るよりもおつりを暗算で出せる人。

「昭和53年生まれです」と言われて、「1978年ですね」とすぐ計算できる人。

そういう人が、機転が利いて頭の回転が速いと見られます。


納品先で「6980円です」とお話しし、「じゃ、10000と80円で」と出されたときに、さっとおつりの「3100円」を用意できるスタッフ。

難しい論文なんて書けなくたって良いから、パソコンの仕様書を読んで、理解し、お客様にかみ砕いてご説明し、ご理解をいただけるスタッフ。

そういう人が、欲しいです。

学者さんの分析なんてヤツですと、すぐに「論理的思考」が出来るとか出来ないと華って言う話になったり、何かにつけて難しい方向に考えがちなのですが・・・

だからそうじゃなくて。

6人家族でリンゴをむく場合、無意識にすっと6等分できる能力。

そういう事です。


「生きていける能力」

これは「学力」ではなく、「人間力」ってヤツだと思うんですよね。

そういう普通の事を、普通に出来ることが、世の中に出てから有効なんだと思います。


ちなみにワタシは「市役所」の採用試験は「ペーパーテスト」よりも、実際に窓口で市民の方にどのように接することが出来るかを見るべきだと思います。

確かに基礎学力は必要なのかも知れませんが。

市民が相談に訪れ、市民の相談に親身になって乗ってくれ、アドバイスや手続きを教えていただける「窓口のプロ」であるべきです。

そのためには「接客のプロ」こそ、市役所にお勤めしていただきたいなぁ、なんて。

小市民として、思うのでありました。


あ、ちなみに。

ワタシは「ゆとり教育世代」だから「ダメ」なんて、まったく思っていません。

たまたま環境がそうだったと言うだけですから、今からでも足りない部分を補うよう、頑張ればいい。

今から100マス計算をするのがイヤだったら・・・

コンビニやスーパーで買い物するとき、バーコードを「ぴっ」とうつと価格が表示されるじゃないですか。

あれを暗算で足し算していきましょう。

きっと店員さんの集計ミスも、みつけられますよ。


しまった、今日は熱があるから早く寝ようとしたのに、色々書いてしまった・・・

文書がばらばらになってしまったので、今日はここまでって事で。

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