ひとりで。
「蛍の光」を口ずさみながら、この文章を書いています。
いや、ウソですが。
今日は3月31日。
「年度末」ってヤツです。
今年は3月31日が土曜日で、4月1日が月曜日ですから、なんとなく調子が狂う面もあるのですが、明日からは新年度。
今日までが「今年度」であり、もうすぐ「昨年度」になろうとしています。
そんな3月31日。
お別れしなくてはならないものがあります。
それが「ムーバ」です。
NTTドコモのデジタル式ケータイ電話。
2G世代のケータイ電話。
その名も「ムーバ」。
英語で書くと「mova」。
発売から19年間。
ついにその役割を終えようとしています。
ちなみに今は「FOMA」ってのが主流で、これからは「Xi」って方式になっていきます。
「Xi」ですよ。
読めます?
「えっくすあい」じゃないんですよ。
最近の幼稚園生みたいで、この名前の読み辛さたるや、如何ともし難い。
「Xi」は「くろっしー」って読むそうです。
次世代通信規格、LTEを、ドコモではXiって言う名前で展開しています。
ちなみにワタシは「Xi」と呼ぶ事には、反対です。
世界中みんなこの新規格を「LTE」って呼んでいるのに、なんでドコモは「ドコモのLTEは、Xi」っていう表記になってしまうんでしょうかね。
LTEなんて、ロングタームエボリューションですよ。
単純に「かっこいい」じゃないですか。
まぁ「3G」の通信を「FOMA」って呼び続けてしまっているわけですから。
きっと廃れるまで「Xi」と呼び続けるのでしょう。
・・・でも「読めない」そして「覚えられない」ってのは致命的なんですよね。
そうじゃなくて。
今日でムーバは終了です。
ここ何年か、ドコモはずっとずっとずっと「もうすぐムーバは終了です。FOMAへの切り替えをお願いします」と言い続けてきました。
さすがのさすがに、もうムーバの人って見かけないなぁ・・・と思ったら。
なんでも「今日までしか使えない」ものなのに、まだ20万人くらいの人が「ムーバ」なのだそう。
さんざんテレビのCM流して。
ラジオCM流して。
新聞広告載せて。
さんざん、さんざん告知したのにもかかわらず、まだ20万人もいる。
多くは「ケータイを持っているけどケータイしない人」なんじゃないかと思うんですけど。
それでも20万人には驚きました。
きっとドコモも手紙を出したり、直接電話をしたりと。
色々していたんでしょうにね。
だってほら、ドコモは「ドコモのムーバを持っている人」のケータイの番号を全員把握している訳じゃないですか。
電話をかけまくったんじゃないか・・・と。想像いたします。
でもきっと、明日になったら「あれ?、ケータイがつながらない。壊れた」って言い出す人が、沢山いるんですよ。
ケータイってのは「近所づきあい」と一緒で、外部とコミュニケーションをとるツールなんですから。
外部の状況がどうなっているのかくらい、確認を怠らない方が良いと思うんですけどね。
まぁ明日「突然やめるなんてけしからん!!」って。
怒ってドコモショップに駆け込む人の姿が目に浮かぶ。
突然じゃないんですけどね。
「3月31日でお終い」じゃなくて、徐々にやめていけば良かったのかも知れませんね。
ほら、ケータイって「大都市でつながる」、「地方都市でもつながる」、「山の中でもつながる」という風に、徐々につながるエリアが広がっていった訳じゃないですか。
アレの逆で。
徐々にアンテナの本数を減らして行っちゃうの。
「何だか最近ケータイの繋がりが悪いなぁ・・・」と思わせるって訳です。
「同じ額を払っているのにアンテナを減らすなんて酷い」と言われそうですが。
その「アンテナを維持するためのお金」の大部分は、FOMAを使っている人たちが負担しているわけですからね。
致し方ない面があるってなモンです。
あ、そうそう。
FOMAは「3G」っていう規格です。
3Gは、「サードジェネレーション」。
つまり「第3世代携帯電話」って訳です。
今度のXiこと、LTEが、次世代、つまり「4G」ってことですね。
まぁ色々書いてしまいましたが。
今日言いたかった事は。
2Gであるmovaが終わるという事は、ひとつの時代が終焉を迎えるという事。
人類はこうして、新陳代謝をしていくのであります。
SF映画のように、パチンと指を鳴らしたら、空中に「ぽよん」って画面が浮かび上がって、そのままテレビ電話が出来るようになる、なんて時代。
意外ともうすぐだと思います。
夢は大きく持ちましょう。
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