夜の八百屋さん

仕事が早く終わったときは、夜の街を歩いています。

いわゆる「ウォーキング」って言うんですか。

テクテクと。

健康的にね。

普段が不健康なので、せめて「歩こう」と。

コレでもずっと陸上部だった人なので、歩くとか走るって言うのは好きなんですよ。

本来走りたい所なんですが、一時期ちょっと体をこわして体力が落ちたので。

まぁ歩いておこうかな、程度に考えています。

それでも、5キロくらいは歩くので、1時間近くかかっちゃうんですよね。

で。

夜に歩くわけです。

結構遅い時間に歩きます。

8時とか。

9時とか。

10時とか。


ウチの近所は「田舎町の都会」です。

つまり7時過ぎると、街が暗いんです。

そんな中、いつも遅くまで開いている八百屋さんがあります。

田舎町の商店街にありがちな、築50年くらいのたたずまいが素敵な、「ザ・八百屋」って感じの建物です。

これがまた、遅くまで開いているんですよ。

「一体何時まで営業しているんだろう?・・・」

ずっとそう思っていたんです。

で、今日。

今日はいつもより更に遅くなり、その八百屋の前を通ったのが11時近かったんですよね。

真っ暗な道で、街灯もほとんど無いような田舎なのに、その八百屋だけ「オープン」に煌々と電気が付いていました。

・・・何時まで開いているんだ?

っていうか、見渡す限り、周りに人っ子一人いないぞ。

・・・お客さんこねーよ!、と。

突っ込みたくなりますが。

きっと寝るまで店頭を開けておくんでしょうね。

これは商売と言うよりも「粋」ってヤツだと思います。

開けておいてくれて、助かった。

そういう人が例え一人でもいる限り。

アノ店はいつも開いているよ、と。

そう思えるところがあるのって、嬉しいですモンね。


夜中にコンビニを見つけると「ホッとする」というタクシーの運転手さんが沢山いるという昨今ですが・・・

「寝るまで、開けておいてあげよう」という思考の、粋な店主を。

ワタシは応援したいのであります。


・・・この話、書いていて「どこかで聞いた事があるなぁ」と思っていたんですけど。

思い出しました。

似た話を本で読んだ事があります。

その「本」の話は、また明日。

この項、続く・・・

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