瞬間的道の聞き方

仕事中の昼休み。

近所のパン屋さんまで行こうと、マイカーに乗って会社を出発。

左に方向指示器を付けて曲がり、アクセルを踏んで「ブーン」というエンジン音も共に加速したとき、対向車とすれ違いました。

今日は暑い1日でしたので、もちろん窓は全開のワタシ。

対向車はワタシとすれ違う瞬間に、こちらを向いて「あー!、すいませーん!!」と声をかけてきました。

車で。

走っていて。

対向車が来て。

すれ違う瞬間に聞かれるって・・・

初めてです。


なんだなんだ!?

と。

車を止めたワタシ。

たまたま後ろも前も走っていた車はいない。

ドアを開けて、座ったまま身だけのりだして振り向くワタシ。

すると対向車の男性が車から降りてきて、「スミマセン!!」と。

何だろうと思ったのですが、どうやら道を聞きたかったようで。

近くの病院にどうしてるたどり着けず、「この辺に来るのは初めてなので・・・どうしてもわからないんです・・・」と、困っているけどにこやかな男性。

見せてくれたのは、病院のパンフレットに書かれた地図のコピー。

うん・・・この地図じゃいけないわな。

そんな感じの「デザイン重視の」地図だったのです。

にこやか男性は「今、この場所はこの地図で言うとどこになるんでしょうか?」と。

「この地図で言うと・・・欄外ですね」と、ワタシ。

にこやか男性の車は練馬ナンバー。

確かに、東京から来るとこのあたりの道は難攻不落な迷路に見えるでしょう。

ワタシ、短い昼休みなんですけど・・・と、2%くらい思いましたが。

ワタシもあちこち納品にいって、いつも近所の方々に場所を聞きながら行きますので、お困りの気持ちはよくわかります。

まぁ、これも人助けと、見ず知らずのにこやか男性に、丁寧に説明してあげました。

男性はにこやかに3回も4回もお礼を言いながら車に乗り込み、去っていきました。

ま、気をつけて。

あれ、ぶすーっとしていた人だったら、こちらもこんなに説明しなかったかも。


見送ったにこやか男性の車のナンバーは、2525だった事は言うまでもありません・・・

いや、ホントに。

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