節電なんて

夜、家族みんなが寝た後に、紅茶でも飲もうかな、と。

疲れていたのでそのまま寝ようともしたのですが、寒かったし、重い腰を上げて紅茶を入れる事にしました。


お湯を沸かし、カップを用意し、ティーバックをあけて、お湯を注ぐ・・・

しばし待つ・・・

できた。

飲もう・・・としたら。

・・・カップに油が沢山浮いていました。

洗い方が足りない?

見た目がなんか、醤油ラーメンみたい。

さすがにコレは、ちょっと飲む気分ではないなぁ。

水道で上澄みだけを捨ててみようと、少し流す。

まだ浮いてる。

もうちょっと流す。

もうちょっと。

もうちょっと・・・

・・・紅茶が無くなりました。

ガッカリのワタシ。


もう一度カップを洗ってお湯を沸かす元気は無く、10円玉を10枚持って、家の向かいにある自動販売機に向かいました。

確かここに紅茶が売っていたはずだ。

ここまで来たら、意地でも紅茶なのだ。

自販機に着いた。

自販機は真っ暗。

壊れてる??

・・・よく見ると、真っ暗な自販機なのに、小さく「販売中」の文字が光っている。

夜、遅い時間ですからね。

どうやら節電モードみたいです。

本当に故障していたり販売停止だったら、お金を入れてみればわかります。

10円入れてみる。

ちゃりん。

電光掲示板にはちゃんと「10円」とでる。

何だ、やっぱり節電モードだ。

そういう時代ですよね。

よーく見ないと売っているモノも見えませんが、節電時代の今、これは褒めるべき事なのかも知れません。

よくよく見れば、紅茶が2種類売っているのも見えますし。


残り90円を入れ、100円になった時点で、自販機の購入ボタンのランプが点灯。

何だ、ちゃんと動いているじゃないか。

紅茶は2種類。

上と下にあります。

ワタシは上の紅茶を選びました。

もちろん「あたたか~い」です。

ごとっ

出てきました。

良かった、ちゃんと買えて。

しかし!

出てきた紅茶を手にとってビックリ!

・・・ぬるい。

ワタシ、別に「熱い」だろうとは思っていませんでしたよ。

「あたたか~い」で十分だと思っていました。

しかし「ぬるい」。

これが「冷たい」だったら、それはそれで美味しかったんでしょうけど。

ぬるい。

おもいっきり自動販売機を蹴りたくなりましたが、そこは大人ですら。

「ちぇっ」と舌打ちして、自動販売機を後にしました。


ぴーぴーぴーぴー!

なんだなんだ!?

自動販売機を後に歩き出したら、自動販売機の警報機のようなモノがなり出しました。

夜の闇の中です。

なんて近所迷惑な・・・

確かに「蹴りたい」と思いましたが、蹴ってませんよ。

なんだなんだと自販機に戻ってみると・・・

「あたり」

と。

なんと、くじに当たったのでもう1本もらえるみたいです。

なんとなんと。

コイツ、機械のくせにこちらが不快な気分になったのを察したか!?

じゃ、遠慮無くもう1本いただきましょう。

さっき「上の紅茶」を買ったので、今度は「下の紅茶」。

もちろんこちらも「あたたか~い」です。

ごとっ

出てきました。

・・・ぬるい。


両手に缶紅茶を持って、吹きさらしの中、とぼとぼ帰ったのでありました。

家に帰り、温かくも冷たくもない中途半端な紅茶を飲む気力もなく、冷蔵庫へ。

寝よう。

結局紅茶を飲めず、寝ました。


ああ、温めるのもエネルギーを消費するわけですから、どうせ購入する人もいない夜中の自販機は温いのか・・・という事に、今気がつきました。


明日の夜は、ちゃんと「カップを洗って」から、ティーバックで入れたいと思います。

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