数十年に1度の雨

台風18号が関西、関東に上陸と言うことで、9月15日、16日のメディアはどこでも「台風情報」一色です。

鉄道が止まるのはもちろん、京都では23800人以上に避難勧告が出たそうです。

幸い我が家の周りではそう大きな被害はありませんでしたが、テレビで映し出される「それ」は、もう壮絶なモノでした。

「川があふれる恐れがある」と言う話があちこちで出ました。

京都にある古い神社仏閣に影響が出ないかどうか、心配です。

基本的にちょっとでも「あぶない」なら、速やかに避難するべきだという考えには、ワタシは賛成です。

しかし・・・ですね。

今回、報道の内容にちょっと引っかかったことがあります。

それは今回ラジオやテレビで繰り返し連呼された「数十年に1度の大雨」という言葉です。

その言葉には、「それほどのすごい雨が降るんだぞ!」とか「浸水、落雷、突風、竜巻、土砂災害来るぞ!!」という事が含まれているのだろうと思いますが・・・

もし避難した人が後ほど家に帰ってきて、留守にしていた自宅が浸水していたら、「避難して良かったぁ」と、安堵するでしょう。

しかし幸いにも、浸水も何もせず、家はそのまま、まったく無事だった人の中には・・・「なぁんだ、避難しなくても大丈夫だったんだな。」と、思ってしまわないでしょうか。

災害は「転ばぬ先の杖」ですから、ちょっとでも危ないと思われたら避難するべきだと、思いますが・・・

なにせテレビでもラジオでも、「数十年に1度しかないような大雨」という言葉を連呼していましたから。今回避難勧告が出ている地域の人で、幸いにナンの被害も無かった人が、

『災害があった地域の人は大変だけど、特に被害のなかった我が家は災害が少ない地域なのだろう。しかも今回は「数十年に1度しかないような大雨」だったわけだから、今回平気だったって事は、今後数十年は「大雨」や「災害」が勧告されても、避難なんかする必要は無いって事だな』

などと、勝手に解釈してしまう人が・・・いるならちょっと、心配です。

テレビやラジオが、「オオカミが来るぞ!」を連呼していた少年のように見えてしまいました。

面倒でも、避難しなきゃダメなんだろうなぁ・・・と。

何とも複雑な心境です。



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