事務所にあるような業務用のコピー複合機。
一部のメーカーの一部の機種で、読み込まれた文書がインターネットを通じて外部から見えてしまうことが明らかになった・・・という、ニュースがありました。
この話は取材班がキヤノンとリコーに取材してわかったことだ、とのことなのですが、これってキヤノンとリコーはそれぞれ、自社機のデータが見えちゃうことを確認したって話のようです。
内閣官房情報セキュリティセンターは、全府省庁すべてのコピー複合機を調査することにし、その台数は数万台に及ぶ、といいます。
これ・・・
テレビや新聞やインターネットでも見かけたニュースですけど、それぞれ結構さらっと報道しているんですよね。
超弩級のニュースのような気がするんですけど・・・
以前から、このPDF化してコピー機内に保管できるシステムって危ないよなって思っていたんですよね。
家庭用のA4インクジェット複合機ではなく、業務用の、大型のA3コピー機ってあるじゃないですか。
よくわからない人は、コンビニに置いてあるA3コピー機を想像してください。
ああいうヤツの話ですよ。
今の複合機っていうのは、単純にコピーするだけではなく、パソコンから印刷するレーザープリンタとして活用したり、文書などをパソコンに取り込むスキャナとしても使用できる訳です。
特にスキャナについては、文書をコピーするようにセットすると、読みこんでPDFファイルにしてパソコン内の共有フォルダに転送してくれたり、コピー複合機内部にPDFとしてプールし、それをパソコンから共有フォルダとしてアクセスできる、などがあります。
特に後者の、コピー複合機内部に保存するもの。
ワタシはパソコン屋さんですので、そういう機器の設定は良く行います。
常々「これ、パソコンとインターネットとプリンタとしてのコピー機がすべて一本のネットワークで繋がっているのって、大丈夫なのか?」と思っていました。
さらに「無線LAN」まで繋がっていて、その無線が暗号化されていない・・・なんて。
そういう会社が意外と沢山あったりするのです。
サーバーやNASやパソコンの共有フォルダなんかは、ウイルス対策ソフトやファイヤーウォールソフトなどを入れ、データ漏洩しないようにみんな気を使っているのですが、コピー複合機内部のデータってのは・・・ユーザーには如何ともし難いところです。
今回はキヤノンとリコーという名前が出ていますが、他社も徹底的にチェックした方が良いですよね。
もちろんコピー複合機を作っているメーカーは、そんなことは重々承知で、徹底的にチェックしてから売り出しているのだろうとは思いますが・・・
天下のリコーやキヤノンですら、こんな感じですので・・・他社もみんな、戦々恐々でしょう。
え?、話がよくわからないですか?
ちょっと乱暴ですが、簡単に言うと「マル秘と書かれた文書を社内でコピーしたら、その内容が外から「ひょい」ってデータが見えちゃう」訳・・・でしょう?
「外」っていうのは、ご近所じゃなくて、インターネットで繋がっているところ。
つまり中国も韓国もアメリカも含んでいるわけですから。
そりゃあ「超弩級ニュース」だと思うのですが・・・
報道各社、みんな落ち着いているのが、ちょっと不思議だったりします。
え?、当社ですか?
いや、そもそも当社のコピー機はネットワークに繋がらないので・・・