BaiduIME

「今更何を言っているんだ?」という思いで、ニュースを見ました。

日本語変換システムBaiduIMEで入力、変換した文字が、海外に送信されていたことが発覚。

スマートフォンで使う日本語入力システムSimejiも同様である、と。

そんなニュースが流れました。

えーと・・・知ってましたよ。何を今更・・・と。

今日はスタッフみんなで、話題になりました。

え?、よくわかりません?

じゃ、ちょっと長くなりますが、ちゃんと書きますね。

つまりですね、皆さんが普通に使っているWindowsパソコンや、Androidスマートフォンで、「日本語」を入力するじゃないですか。

Windowsのパソコンは、「日本語入力システム」として、MS-IMEというものを搭載しています。

「日本語入力システム」とは、ローマ字やひらがなで入力した文字を「漢字かな交じり文」に変換してくれる、皆さんも毎日使っているこの機能のことです。

画面の右下に、「あ」や「般」などが書かれたツールバーがありませんか?

これが日本語入力システム「IME」であり、Windowsパソコンに出荷時から標準搭載しているIMEが、マイクロソフト製のIME、つまりMS-IMEです。

ちなみにワタシはジャストシステム製のIME、「ATOK」を使用しています。

その日本語変換システムを、中国のIT企業である「Baidu」が開発しました。

その名も「BaiduIME」。

「Baidu」は「バイドゥー」と読み、漢字では「百度」と書きます。

本来ならBaiduのサイトにリンクを張るところなのですが、なんとなくこの会社はキケンナカオリなので、ちょっと控えます。

このBaiduIMEが、今回問題になっているわけです。

皆さんがBaiduIMEで入力、変換した文字が、中国のバイドゥー社に送信されていたそうです。

ワードやエクセルで書いた文章。メール。検索した言葉。などなど。

「全角だけです。半角は送信していませんので、クレジットカード番号やパスワードは送信していませんよ」と、急遽言っていたようですが、「入力している文字を黙って中国に送信していた会社」が言っても、説得力はありません。

ワタシはこの会社が何を言っても、返す返事は「ホントカ?」です。

内閣官房情報セキュリティセンターや、文部科学省では、中央省庁、研究機関など、140ほどの機関で「バイドゥの日本語入力システムBaiduIMEを使うな」と呼びかけたそうですが・・・後の祭りですね。

ニッポン放送の「ザ・ボイス」で青山繁晴さんが「中国製の日本語入力システムなんて目的があって配布しているはずだと気がつかないでインストールしてしまう中央官庁って、ナンだ」、というような話をしていました。詳しくはポッドキャストでお聞き下さい

で。

1番問題なのは。

「インストールしてしまった中央官庁の人」ではありません。

青山さんも「何故中国製だと知っていてインストールしてしまうのか」というようなことを言っていましたが、そうじゃないんですよね。

きっとみんな「気がつかないうちに」インストールしていたはずです。

ここまでお読みいただいていたアナタ。

「ふーん」じゃないですよ。

アナタのパソコンにも、BaiduIMEが入っているかも知れません。

我が社には毎日何人もの「パソコン」が修理として持ち込まれますが、その多くにBaiduIMEが入っています。

BaiduIMEを見かけない日はありません。

それくらい多く導入されています。

今までに何百件BaiduIMEを消したことか。

何故そんなに導入されているのか?

それは、BaiduIMEが、「他のソフトに付属して導入されるケース」が多いからです。

例えばインターネットで紹介されているようなフリーソフトの場合、そのソフトをインストールする時に「ついでにBaiduIMEも入れませんか?」と表示され、皆さんはそれを許可してしまうのです。

ソフトのインストールって、「同意する」とかって押すじゃないですか。

ちゃんと画面に出ている文章、読んでいますか?

「次へ」「次へ」と押していっているだけじゃないですか?

画面に「次へ進むとBaiduIMEの導入を了承したモノとしてインストールしますよ」と書かれていても、読まずに「次へ」と押してしまっていませんか?

ま、押しちゃっている人が沢山いるんですよ。

だからワタシは、毎日BadiuIMEを見かけます。

まとめ。

中国のBaidu社は、日本語入力システムBaiduIMEを開発し、無料で配布しています。何故無償で配布するのか?、何故こっそりインストールさせるのか。

「これ、中国が「ニホンジンハ、ドンナブンショウヲ、カクノカナ?」って情報を収集しているんじゃないですか?」、なんてみんなで話していましたが・・・あながち、冗談ではなくなってきました。

もう一度いいますが。

「BaiduIMEは性能が悪い」と言っているのではありません。

「だまし討ちのようにインストールさせる」配布方法や、「だまって入力している文字を中国に送信している」ということが、問題なのであります。

ま、そんな感じです。

これ、これからどうなるんでしょうね。

どんな対応をするのか、楽しみです。

ちなみにアメリカ製のGoogle日本語入力はどうなんだい?、と聞かれると・・・

知りません。

悪いことはしていません・・・と、信じたいですが。

ま、アメリカを信じるか、中国を信じるか、それとも日本語は日本製が良いのか、という所です。

ワタシは日本製のATOKですけどね。

安くありませんが、ATOKは変換効率、速度においても抜群です。

おすすめ。

スポンサーリンク
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)