昨日「趣味を仕事にするのは大変だ」という話を書きました。
そのあたりについて、もうちょっと。
ウチのお客さんにはパソコンが大好きだという人、沢山いるんですけど。
例えば「ゲームが大好き」とか「パソコンを部品でそろえて組み立てるのが大好き」なんていう人。
そういう人は大抵インターネットも使いまくっていますし、仲間内では「アイツはパソコンに詳しい」といわれているケースが多いようです。
でも、パソコンの構造や部品に詳しいからといって、「エクセルで納品書と請求書」が作れるかというと、そうとも限りません。
反対に「ボクはエクセルで出来ないモノはありませんよ」という人でも、「無線LANの仕組みって、よくわからないんですよね」という人はいますし、無線LANのSSIDやAESとWEPの違いをちゃんと説明できるのに、プログラムの「プ」の字もわからない人なんて、沢山います。
つまり「パソコンに詳しい」とひとくくりにしても、「方向」というか、「ジャンル」があるんですね。
「車に詳しい」といっても「運転が上手」なのか「車種を沢山知っている」のか「構造やパーツについて詳しい」のかというのは、全然違います。
パソコンの中でも、「パーツ」に詳しい人。
インターネットに詳しい人。
ゲームに詳しい人。
サーバー機器に詳しい人。
ネットワークに詳しい人。
プログラムに詳しい人。
色々、です。
パソコンが趣味ならそれで、良いんです。
しかし我々は一応、プロですから。
基本的に「全部詳しい」必要があります。
「私の仕事は自分の部署の決まった仕事しかございません」という人は良いのかも知れませんが、そんな人は多くありません。
我々のように「コンピュータ関連はナンでもござれ」な人は、特にそうです。
正直、自分ではまったく興味が無いジャンルでも、精通していなければなりません。
ワタシなんて個人的にAppleが苦手です。
iPhoneをはじめとした製品群はどれも素晴らしいモノだと敬服しますが、昔からお付き合いをしていると、あの会社自体、どうも苦手です。
やわらかく言ってみましたが。
しかし、今の時代iPadやiPhoneを無視したパソコンやさんなんて、有り得ないわけですね。
好き嫌いで避けては通れない、って事です。
ウチの会社は定期的に新入社員も採用していますが、単純に「パソコンが好きなんですよねぇ」といって入社してくる人は、大抵すぐに辞めてしまいます。
パソコンの使い方や設定など、知らないことがあまりにも沢山あって、話についてこられなくなってしまうようです。
頑張って教えるんですけど、単に「ゲームが好きだから」という人にネットワークやサーバーの「いろは」を教えても、なかなか思いが伝わりません。
「知らないことが多いから、学びたいんだ」と思って貰えたら嬉しいんですけど・・・なかなか、難しいモノです。
どんな仕事でもそうだと思うんですけどね。
楽な仕事はないって事ですね。
さ、明日も頑張ろっと。