そもそもワタシは「インターネットエクスプローラ」を“IE”と略す事自体、あまり良人思わないのですが・・・今日の論点はそこではありません。
アメリカ、米国土安全保障省はインターネットのエクスプローラの6~11で、脆弱性が見つかったと発表しました。
脆弱な部分を突かれると、ハッキングされ、どこかの誰かがアナタのパソコンを管理者として使えちゃうので危険だよ、と。
だからインターネットを閲覧するときには、インターネットエクスプローラは使用せず、FirefoxやGoogleChormeを使った方が良い、と。
そんな発表でした。
今までにも「IEに脆弱性がありまして・・・」みたいな発表は、数限りなく行われており、マイクロソフトはその都度対応してきました。
そして不具合修正プログラムをWindowsUpdateという形で供給してきたわけですね。
今回はIE6~11が対象という事ですので・・・2000年以降ほとんどのパソコンが対象となります。
むしろ、ワタシはここ数年、この対象に含まれないパソコンを見た事がありません。
そんなニュースが、結構「これでもか」と報道されているので、当社にもお問い合わせが相次いでおります。
まぁ販売店であるワタシの立場としては、「とりあえず対策が取られるまでの数週間は、あまりインターネットエクスプローラは使用しない方が良いですね」としか、言いようがありません。
「大丈夫ですよ、別に」といいたい所ですが、作ったマイクロソフトという会社が「危ない」って言っているわけですから、それ以外の誰もが「大丈夫」だといったとしても、結論は「危ない」なのであります。
しかも、しかも。
「WindowsXPはサポートが終了したので、今回対策はしない」と言っているわけです。
あれあれ??
ここにちょっと、違和感。
いや、WindowsXPはサポートが終了・・・しましたよね。
ですからサポートしない、というのは・・・ただしい。
しかし、しかし・・・今回の発表をまとめると・・・
・今、世の中で使用されているWindowsパソコンで、非常に危険な脆弱性が発見された。
・マイクロソフトが修復するまでの数週間は、インターネットエクスプローラは危険だから使うな。
・WindowsXPは直しませんけどね。危険なままでーす。
・・・ってことですよね。
これ。
WindowsXPを使い続ける人に向けてワザとこう言う発表をしたんじゃないか??、などとと、穿った見方をしたくもなります。
これで「仕方が無い。Firefoxとやらを使うか」とか、「グーグルのヤツをインストールしておこうか」という人が多く出るはずですし、実際そちらを使った人が「あれ?、インターネックエクスプローラよりずっと良いじゃん!」ということに気がついてしまうと思います。
マイクロソフトは「他社のブラウザに取って代わられる恐れ」を覚悟してまで、XPから買い換えさせたいのか、いや、あるいは本当にそれほど危険なのか・・・
答えは、マイクロソフトだけが知っている、であります。
ちなみにこれ、車だったらリコールですよ。
ところでワタシ、この「脆弱性」という言い方もキライです。
わかりにくい。
「ぜいじゃくせい」と読みますが、広辞苑によると「もろくて弱い性質」と書かれています。
「不具合」とか「プログラムのミス」とでも、言って欲しいものです。