ソニーのスマートフォンが売れないんですって。
テレビも売れない、パソコンも売れない。
頼みの綱で「全ソニーの力を結集」したスマートフォン「エクスペリア」が、売れない売れない・・・で、その結果、大幅赤字で配当も無配という状況だそうです。
ワタシは経済の話は大好きですが、株を買うという事が好きではないので、ソニーの株主ではありませんが・・・ソニーが大好きなひとりであります。
ワタシはとにかくラジオが好き。
ラジオと言えば、ソニー。
テレビもそう。レコーダーもそう。
各社良い製品は出していますが、ワタシなんか「とりあえずソニー」という括りで、「ソニーの中のどの製品を選ぶか?」という買い方でした。
エクスペリアという商品が「ソニーエリクソン」名義で出始めた頃、iPhoneやサムスンと比較して「こんなに違うのか?」というくらい、他社の方が高速で、使いやすかったのを覚えています。
しかし・・・
ワタシは昔も今も、これからも。
アップル、サムスンは好きではありません。
やっぱり日本人ならソニーだよって思っています。
ただ、そのソニーが売れない。
みんな「ソニーらしい物が無くなった」って言いますけど、ソニーらしいモノってナンでしょう?
ソニーらしいモノというのは、高価だとか、デザインがすぐれているとか、多機能だとか、そういうことではありません。
「ソニーらしい遊び心がある商品を作って欲しい」という声は良く聞きますが、ワタシはこれも、違うと思います。
ワタシが考えるソニーらしさ。
それは「ワンランク上の性能」です。
ラジオだったら他社製より音が良い。
テレビだったらより鮮明で高音質。
レコーダーだったら他社製よりキレイに録画できる・・・等々。
そういった「ソニー製は良い物だ」、「ソニーを買っておけば間違いない」、「ソニーは少し高いが、ワンランク上だ」というイメージが、あったんですよね。
そういう意味では・・・
今、ソニーが力を入れるべきなのは、スマートフォンではありません。
だってスマートフォンじゃ「より鮮明」とか「音が良い」とかっていっても、他社製と比べてドングリの背比べになってしまいます。
そうなると、デザインが良い物が売れますし、価格の安いモノが選ばれてしまいます。
ソニーらしさって、そういうことじゃないと思います。
もう一度言いますが、「ワンランク上の性能」がソニーです。
デザインなどが「ワンランク上の高級感」ではなく、あくまで基礎性能が単純に「あ、ソニー製のモノは良いね」とならなければなりません。
ラジオだったら、音が良い。
テレビだったら、より鮮明。
「テレビを買うならきれいなトリニトロンが良い」という時代があった訳です。
これって高級なモノが欲しいという事では無く、テレビやラジオといった他社からも発売している商品なのに、ソニー製だと音が良いなどの基礎機能が「良い」んだ、と。
スマートフォンは、正直いってCPUから他社製でしょうし、他社のスマートフォンと差別しにくいと思います。
パソコンはもっとそう。
テレビなんか「とりあえず全社、キレイはキレイだよね」と言われてしまうと、「ワンランク上」なんて関係なくなってしまいます。
そういう意味で、今のソニーが力を入れるべき所は、スマートフォンではありません。
じゃあ、何かと言われれば・・・
難しいところですね。
なんにも「ない」ような気もしますし。
なんだろうなぁ、音楽プレイヤーもテレビもナンでも、今「みんなが満足するレベル」を沢山の会社が実現してしまっているからなぁ。
ソニー流のビジネスモデルはもう、流行らないって事なのかな。
なんとも寂しい話だなぁ。
もちろん、ワタシは今後もソニーを応援していきますけどね。
あ、そうそう。
見た目は「普通の据え置き型ラジオ」でWifi内蔵でRadikoを内蔵し、時間指定すると番組を録音しておいてくれるレコーダーで、そのままWifi機能をつかってNASドライブとしてPCから録音データにアクセスできるようなモノが出たら・・・
ワタシは高くても欲しいです。
近いモノはありますが、もっと良いやつ。
ウォークマンをつないでおくとポッドキャストのようにデータ転送してくれたらなお良し。
どうでしょう、ソニーさん作ってくれません?