「麒麟も老いては駑馬に劣る」だそうです。
ふーん、と思って聞いたのですが、こうして字にしてみると、まず読めませんね。
「麒麟」は読めます。
キリン、ですよね。
首の長いアレ。
書けと言われたら書けませんが、読めます。
しかし「駑馬」ってのが、読めません。
「駑」っていう字は初めて見たような気がします。
調べてみた所、「駑馬」は「どば」と読むそうで。
どば?
広辞苑によると、歩みののろい馬とか、才の鈍い人のたとえ、なのだそうです。
馬の意味だけでは無く、人にたとえる言葉なんですね。
ん?、と思い立ち。
あらためて「麒麟」も広辞苑で引いてみたら・・・
首の長い動物のキリンという意味以外に、「最も傑出した人の例え」としても使われるとありました。
と、いうことは。
「麒麟も老いては駑馬に劣る」とは、
「キリンだって年をとったらのろい馬に勝てないよ」という意味よりも、
「最も傑出した人だとしても、年齢を重ねると凡人に劣るものだ」と。
キリンとウマの話では無く、人を表す言葉なんだなあ、と。
今頃気がつきました。
ま、元来「駑馬」なワタシですが。
キリンにまけないよう、日々精進なのであります。