お金が無いときに、「先立つものが無い」という言い方をする場合があります。
辞書を引くと、
「ある目的を達する為に、必要なお金の婉曲的な表現」とありました。
つまり「金が無い」と直接いうのではなく、「お金」を遠回しに「先立つもの」と表現しているわけです。
金が無いだとちょっと言い方がきついかな、という場合に使う言葉ですね。
ここで面白いな、と感じたのは、先立つものが単に「お金」という意味だけではなく、「ある目的を達する為に必要なお金」という意味だという事です。
単に貯金が無い場合は「先立つ貯金が無い」とは言わない。・・・と、ワタシは理解しました。
車を買うという明確な目的があるとして、「車を買う為の先立つ貯金が無い」という言い方ならば、合っているような気もします。
日本語は難しいなあと思いますが、そもそも言葉とは、自分の頭の中の内容を相手に伝える為の手段ですから。
伝わりゃ何でも良いじゃん、とも思うわけです。