「散切り頭をたたいてみれば、文明開化の音がする」というのは、有名な言葉です。
8、7、8、5文字なので、少し字余りですが「都々逸」と言えば、都々逸。
そもそも「散切り」っていうのは何だ、と。
髪型の話か?、と。
その辺が気になったので広辞苑で調べてみたのですが、散切りというのは「髪を剃りもせず結びもせず切り下げたままにしておくこと」とありました。
江戸時代、髪を結っていた人たちが切り、散切りし、明治の時代を生きていった。
新しい時代に合わせて、ちょんまげから散切りへ。
そのあたりの時代を表したモノが「散切り頭」であり「文明開化」なのでしょう。
「たたいてみれば」とか「音がする」っていう表現、いいですね。
こういうまじめ一筋では無いユーモアのある表現こそ、都々逸の醍醐味です。
8、7、8、5だけど。