日本ユニセフ協会のなんとかって言う人から、お手紙が来ました。
いわゆるダイレクトメールって言うんでしょうか。
早い話が、募金をお願いします、というモノです。
えーと、最初にちゃんと言いますけど、こういう世界規模で余裕がある人が苦境の方々を支えていくシステムというのは、とても大切なモノだと思っています。
ユニセフの活動も、その事によって命拾いをしている人が大勢いらっしゃると思います。
ですから基本的に「賛成」です。
が。
案内を読みながら、ちょっと思った事。
同じような事が沢山書いてあるのですが、例えばそのひとつ。
『たとえば、こどもの命を奪う感性症のひとつ、はしかなら、1人分18円ほどのワクチンで予防する事ができます』
なるほど。
18円でワクチンがひとつ買えるのか。
・・・いや、まてよ、と。
そこで考えた。
これ、ちゃんと振込用紙が入っているので、すぐに振り込めるんです。
クレジットカードにも対応しています。
ユニセフパーソナルラベルという、私の名前と住所が書かれたシールが入っています。コレ、昔から付いてきますよね。
今後こういう案内を受け取りたくない場合には、「送らないで欲しい」という事を伝える為、フリーダイヤルによる窓口が用意されています。
もちろん返信用封書も同梱されています。切手を貼らずに出せる「料金受取人払郵便」です。
カラフルな印刷をした書類というか、パンフレットが何枚も入っています。
今回はポストイットみたいなモノも入っていました。
うーん、すごいな。
いたれり、つくせりだ。
もう一度言いますけど、ワタシはユニセフのような活動について、基本的に賛成です。
要は「出来るだけ沢山のお金を用意して、ご苦労なされている方に支援しよう」というモノじゃないですか。
余裕がある人がそうでない人を助けるというのは、人として当たり前だと思うので、良い事だと思うのですが・・・
もうちょっと「募金を募る方法」を工夫できないモノかなぁ、と。
そこに引っかかりました。
悪いんですけど、ワタシは最近、別のある有名な基金に募金したので、今回のユニセフの募金はパスするつもりです。
でも、そんなワタシには、上記に書いたように、ユニセフからの案内が突然届いています。
これ、ウチまで届くのには80円とか90円かかっているでしょう?
中に入っていた書類も、厚紙だったり、カラー印刷だったりと、なかなか良い装丁のモノが沢山入っていましたよ。
これでワタシがフリーダイヤルで電話をしたら、電話代が発生しますよね。向こうに。
送り返したら、再度郵便料金がかかります。向こうに。
添付されていたユニセフのパーソナルラベルとか言う「シール」。ワタシはパソコン屋さんですので販売していますが、印刷用のシールって結構高いんですよ。
そしてなにより、それらの書類をまとめ、封書にいれて、我が家に配送手続きをしてくれた「人」・・・つまり人件費。
まるっきり最初から募金するつもりが無いワタシに、この大量の資料をお送りいただくのに、一体どれだけのコストがかかっているのでしょうか。
そしてこういう書類が、全国では一体どれだけの無駄配送になっているのでしょう・・・
日本ユニセフ協会さんの言葉をお借りするなら、はしかなら1人分18円ほどのワクチンで予防する事ができるのに。
ワタシに送ってこなければ、何人かの子供達を救えたのになぁ・・・と。
本末転倒かも知れませんが、そういう風に思ってしまいました。
ま、費用対効果で「沢山送った方がお金になる」から送ってくるんでしょうけどね。
それならそれで、「これでいいのだ」って事なのかなぁ。
重ねて言いますが。
ワタシはユニセフのように世界中から募金を集めて、アフリカ諸国の子供たちに送る事業ついては、賛成なんです。
ユニセフが世界中でどんなシステムで動いているとか、何人が従事しているとか、専任スタッフに給料があるとか、ないとか、印刷物を作るのにどのくらいのコストがかかっているとか・・・そんな事は何にも知りません。
ただ、ワタシ宛に突然勝手に届いた封書の中身がけっこう豪華だったのを見て、この方法は、あまりにもコストがかかりすぎているような気がしまして・・・
こんな事を書いてみた所存です。