パソコンの説明書って読みます?
昔のパソコンっていうのは、購入すると大量の説明書が付いてきたモノです。
それこそタウンページか広辞苑かと思われるようなものがドサッとたっぷり。
さすがにあんなにたくさんあると、読む気も失せるモノでして、パソコンを販売する立場の我々も「別に端から全部読まなくてもいいですよ」と言っていたくらいです。
で、最近。
最近はコスト削減のあおりを受け、説明書はその大半が「オンラインマニュアル」になっています。わからないことがあるときに、今、わからないそれについて説明が画面に出てくる、と言うものです。
まぁ便利な反面、これも善し悪しがありますね。
特にある程度年齢を重ねた方なんかは1ページずつ読み解いていく説明書の方がいいっていう声もあります。
たとえばニュースを見たいとき、インターネットで見るのと、新聞で読むのとではどちらが良いですか?
そういうことじゃないかと思います。
で、説明書。
昔に比べれば良くなったかも知れないですが、やっぱり表現方法が難しいんですよね。
ワタシもこういう風に文章を書いていて思うのは、自分が考えていることを曲げずに伝える表現っていうのは難しいモノですよね。
詳しい人っていうのはさらっと専門用語を使いたがるモノです。ワタシがお客様にお話しするときには、とにかく専門用語を使わないように心掛けているつもりです。
さらにパソコンの解説なんていうのは、口頭で説明すればなんてこと無いことでも、きちんと文章にするとイマイチわからん、ということになりがちです。
たとえば・・・
「皆さんのパソコンの画面をご覧いただき、左上の所に「マイドキュメント」ってあるじゃないですか。そのマイドキュメントにマウスの矢印を持って行って、左のボタンを2回押してください。」
とまぁ、こんな説明をすることがあります。
これを実直にマニュアルっぽく書くと
「デスクトップのマイドキュメントのアイコンをマウスでダブルクリックする」になるわけです。“てにおは”以外は全部カタカナ。コレじゃあ、わからんです。
ちなみに上記の文章をYahoo!の翻訳サービスで英語にしてみました。
"I double-click an icon of my document of a desktop with a mouse"
ううむ、カタカナでも英語でもあんまり変わらん。
先日お話ししたお客様がうまいこと言っていました。
「説明書を読むための説明書はないの?」
・・・座布団1枚です。
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